toggle
2019-10-20

玉城城(グスク) 完璧な城壁

琉球最古の城

標高約180mに築かれた600年前のものとされるグスクです。
ただ、誰の手で建築されたものかわかっておらず、
さらに、言い伝え的には琉球での創世神であるアマミキヨが築いたとされていたりします。
600年前とは歴史的にそこまで古くはないと思うのですが、築いた組織が不明とは不思議なはなしですね。
アマミキヨの時代は、新人類の誕生が20万年前と考えれば、それよりも前になるはずですから、
600年前とかなりの差があります。
アマミキヨの霊力が600年前にこのお城を物理的形状として造らせたと考えてもいいのかもしれませんね。
その前までは目に見えないお城があったかもしれません。
なぜならアマミキヨの子孫がそこで暮らしていたとされてますから。

実際に訪れてみると、人が住んでいた城というよりは、御嶽と城が融合したような空間になっている印象を受けます。
人工的でも天然的でもない形状、形式、美観を持った不思議な場所です。

東御廻り(あがりうまーい)

玉城城は「東御廻り」(あがりうまーい)の最終ポイントです。
東御廻り:アマミキヨが二ライカナイから渡来して住みついたと伝えられる霊地を巡拝する行事
国の繁栄、五穀豊穣

雨つづ天つぎ御嶽(あまつづてんつぎウタキ)

玉城城内にある「雨つづ天つぎ御嶽」は琉球開闢七御嶽の一つとなります。
琉球開闢七御嶽:アマミキヨが琉球を創造する際、手始めに作った琉球の拠点となる7つの聖地。
(アマミキヨが最初に作った「9つの聖地と7つの森」とよく表現されています)
神名:アガル御イベツレル御イベ

三の郭

↑ 城のふもとにこのようなスペースがあります。
ここに車をとめていいと思われます。
おそらくここが城の三の郭になるのでしょう。
城へ上がっていく通路
三の郭から二の郭へ
元々の風景とは違うでしょうが沖縄の城ロードとしての雰囲気があります。

二の郭

城壁が見えてきました。
おそらくこの辺りが「二の郭」
今はこのように階段で登りやすくなっています。
木製ってところがいい感じですね。
鳥の羽休め
この辺りからかなり見晴らしがよくなります。
奥の建物は玉城青少年の家
琉球ゴルフクラブ
600年以上前の琉球石灰岩とゴルフコースの対比
ゴルフコースって綺麗ですけど写真で見ると無機質で味気ないですよね。
ただ実際に肉眼で見ると綺麗なロケーションです。
一の郭、本丸の城壁
ここから見ると一部綺麗な石垣があります。
長方形の形をした石灰岩の石積み(布積み)
おそらくそこは復元になるのだろうと思います。
基本的にこの城は古いですし野面積みになるでしょう。
階段の最後、これが有名な穴ですね
天然アーチの石門
南城市のシンボルであるハート形
何故この形なのか不思議です。

一の郭

この城門は一枚の岩をくり抜いて作ったとされています。
でも小さな岩がくっついてこの形状を構成しているように見えますね。
これが石灰岩の特徴なのかもしれません。
歴史的アナから望むゴルフコース
城壁の内側
綺麗な城壁ですね
城内の雰囲気
全体の配置、形状が把握しにくいです。
でも創りに何かしらの意図を感じされる雰囲気を持っています。
全体的に御嶽の様相です。
雨つづ天つぎ御嶽(あまつづてんつぎウタキ)
城内の真ん中にあるこの囲い
これが「雨つづ天つぎ御嶽」なのでしょうか、わかりませんが
おそらく、格式高い御嶽の作りをしていますのでそうではないかと思います。
(低い石垣で囲った真ん中に御神体がある)
ここからだと海抜0が見えるので、標高180mを感じることができます。
雨でも青を感じる沖縄の海
奥武島も見えますし、
この場所からの眺めだと海ではなく「ニライカナイ」と表現した方がよいでしょうか。
でも久高島とは方向が違いますし、どうなんでしょう。
城内にさらに高い場所に上がって行けそうな石積みがあります。
物見台があるのかもしれません。
あるいはこの上が「雨つづ天つぎ御嶽」だったりして。
不思議な拝所
これが「雨つづ天つぎ御嶽」説もありますが、多分違うでしょう。

雨のお城

濡れたお城も味わい深く
晴が全てではないことを感じます
雨つづ天つぎ御嶽の影響、、とは思いませんが
ありがたく雨のお城を堪能させてもらいました。

end

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です