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2019-08-08

夏の朝のヒジガービラまーい

ヒジガービラまーい(ヒジ川坂まわり)とは

ヒジガービラまーい:ヒジ川坂散歩。

王府時代の首里から南部へ向かう主要路の一つがヒジガービラ(ヒジ川坂)で、16〜17世紀に整備されました。
現在、歴史を辿りながら散策を楽しむことができるようにさらに整備された散歩道になっています。

区間:守礼門〜ヒジ川橋(およそ1.8km)

散策のポイント:
守礼門
崎山馬場跡
首里崎山公園(御嶽、樋川)
御茶屋殿内跡(王家の別邸)
雨乞嶽
儀間真常の墓、国吉比屋の墓
亀甲墓
ヒジガービラ(石畳道)
ヒジ川橋(金城ダム)

崎山馬場跡
首里崎山公園

雨乞嶽、石造獅子公園(仮)

公園からの眺め
首里城とほぼ同じ高さ

雨乞嶽(首里八景)

雨乞いのおわれた御嶽は沖縄各地にありますが、ここは俗にアマグイヌウタキと呼ばれ、干ばつの打ち続くときに、王様がみずから家臣たちを率いて、この御嶽で雨乞いの祈願をされました。
マーニ(クロツグ)の生えた小さな丘を、低い石垣で丸く囲んで聖域とし、石敷きの壇に香炉が設けられていました。また、ここから南西方向への眺望の広がりがみごとで、首里八景の一つとして「雩壇春晴」(春雨の合い間に雨ごいの丘からの眺望が素晴らしい)とうたわれています。

御茶屋御殿石造獅子

1677年につられた王府の別邸御茶屋御殿にあった石造りの獅子で、火難をもたらすと考えられていた東風平町富盛の八重瀬岳に向けられていました。
18世紀、文人として名高い程順則(テイジュンソク)が、御茶屋御殿を詠んだ漢詩「東苑八景」に「石洞獅蹲(セキドウシソン)」と記され、御殿を火災やその他の災厄から守る獅子が称えられています。
もとは現在の首里カトリック教会の敷地にありましたが、がけ崩れの恐れが生じたので、現在地に移しました。

雨乞嶽展望台

金城ダム
識名方面

崎山公園(雨乞嶽展望台真下)

雨乞嶽展望台から降っていけます。
猫の案内付き
みはらし館
崎山公園広場

通路、目印、道しるべ

各所に案内があります
迷ったら足元の石灰岩を道しるべに
シャレてます
ビラだけに勾配はきついですが階段があると助かります

儀間真常の墓

儀間真常は、1557年に垣花に生まれました。1593年に真和志間切儀間村の地頭に任じられ、1624年に親方に叙せられ、1644年88歳で没しました。
真常は、1605年に野国総管が中国からもたらした甘藷(サツマイモ)をもらいうけて、その栽培普及に力を注ぎました。
また1609年の薩摩侵入後、捕虜となった尚寧王につき随って鹿児島に赴いた際、木綿の種子を沖縄に持ち帰って、その栽培法と木綿布の織方を広め、さらに中国から砂糖製造の技術も導入し、国中に広めました。これらの功績から”沖縄の産業の恩人”と称されています。
もとの墓は住吉町にありましたが、戦後アメリカ軍の港湾施設として接収され、跡形も無く敷きならされたため、1959年この地に移転建立されました。現在の墓は1993年に建替えられたものです。

田名本家累代之墓

ヒジガービラ(石畳道)

本格的な歴史道が残ります

王府時代の首里から南部へ向かう主要路の一つが、ヒジ川ビラで、16〜17世紀に整備されました。琉球石灰岩を用いて石畳や土留めの石垣を築き、道の両脇には松が植えられていました。
 ヒジ川の名は、近くにあるカー(井戸)の名にちなみます。岩を滴る水が、鍾乳石をつくり、丁度、ひげのようになっていたので、そのように呼ばれました。

金城ダムの東屋
ヒジ川橋

亀甲墓

お墓の形が亀の甲のようになっているので、カーミナクーバカと呼ばれます。中国南部のお墓の影響を受けた形で、17世紀末頃から沖縄に普及しました。
墓の形はこの他に、破風墓も多く見られますが、もっと古い形の岩陰墓(チンマーサー)や掘込墓(フインチャー)もあります。

御茶屋御殿跡

四角形に埋め込まれた石灰岩がまーいの目印
御茶屋御殿跡である「首里カトリック教会」

御茶屋御殿は1677年に造られた王府の別邸で、国王が遊覧し、冊封使などを歓待したところです。また、1683年にやってきた冊封正使汪揖(さっぷうせいしオウショウ)は、首里の東にあるので、ここを「東苑」と名づけました。
御茶屋御殿では、茶道、生花、武芸などの様々な芸能が行われました。さらに、ここに遊んだ文人遊客によって、程順則の「東苑八景」など、多くの詩や琉歌が残されています。
沖縄戦の後、御殿跡は首里カトリック教会となり、苑内の菜園跡は城南小学校になっています。昔を偲ぶものとして、南側斜面の岩陰に石造りの獅子(全長1.6m)が修復されて残っていましたが、がけ崩れの恐れが生じたので現在は雨乞嶽の近くに移設されています。

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