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弁ヶ嶽(岳)について
那覇市内では最高峰である約168mの丘陵にある御嶽で、峰全体が御神体となっています。
首里城の標高は約130m、それより高いこの峰(御嶽)には城の守護としての位置付けがあります。
他、国家祭祀の場、王の健康祈願、国家安穏の祈願,雨乞いの祈願などが行われました。
ちなみに沖縄本島最高峰は与那覇岳(沖縄県国頭郡国頭村)で標高約500mになります。
弁之御嶽(びんぬうたき)
弁之御嶽(びんぬうたき)
この呼び名が歴史的にはスタンダードのようで、国指定文化財への登録の際にはこの「弁之御嶽」が採用されています。
「弁之御嶽」は国指定名勝「アマミクヌムイ」にも入っています。
アマミクヌムイ(国指定名勝)
アマミク:アマミキヨ:琉球開闢神(神話)
アマミクヌムイ(アマミクの杜):沖縄本島創世のとき、アマミクが最初に形成したとされる杜(御嶽)
アマミクヌムイ
・今鬼神ノカナヒヤフ(テンチジアマチジ)
・こはおの御嶽(クバの御嶽)
・久高コハウ森(久高のフボー御嶽)
・斎場御嶽
・ゑぞゑぞのいしぐすく・金ぐすく(伊祖グスク)
・弁之御嶽
首里八景
首里八景:その素晴らしさから詩にも残された首里の八つの景観地。
・万歳嶺記(ばんざいれいき)
・龍潭(りゅうたん)
・天女橋
・崎山馬場
・雨乞御嶽
・弁ケ嶽(べんがだけ)
・虎瀬山跡(とらせやまあと)
・西森(にしむい)
大嶽、小嶽
弁ヶ嶽は参詣道を挟んで北側と南側に分かれており、北側を大嶽、南側を小嶽といいます。
大嶽の神名:玉ノミウヂスデルカワノ御イベヅカサ
小嶽の神名:天子(てだこ)
弁之御嶽 小嶽
弁ヶ嶽(大嶽)
文化財(県指定史跡)史跡指定年月日:昭和31年12月16日
首里城の東方約1kmのところにあり、俗に「ビンヌウタキ」と呼ばれている。峰全体が御神体となっており、海抜165.7mで、本島中南部では与座岳(168.5m)に次ぐ高さの峰である。そのためかつては航海の目標ともなり、1945年沖縄戦の前まで松などの大木が茂っていた。昔は1月、5月、9月に国王の親祭があった。コンクリートづくりの門は沖縄戦で破壊消失した大嶽前の石門の仮門で、1954年ハワイの「うるま一心会」からの寄付金と首里鳥堀町民の奉仕で建てられたものである。かつて石門前には拝殿(フェーデン)と呼ばれる建物があった。
弁ヶ岳、那覇最高峰で絶景を独り占め
弁ヶ岳公園(大嶽側)
公園と言っても、森を抜ける石畳道の散策のみになります。
しかし、神聖な杜の石畳道を歩くのは不思議な感覚をもたらしてくれるような気がします。
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